同人徒然

同人でのモヤモヤが募った時に「王様の耳はロバの耳」的な徒然を吐き出しています


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間違いだらけのサイト運営
初めてハマったジャンルで約半年間ROMった後、初めてのサイトを立ち上げた。
ネット初心者でもあった私は、いわゆる同人的なネットマナーを、リスペクトしていたいくつかのお気に入りサイトで学んだ。
当時、管理人とのコミュニケーションツールは主に掲示板だったから、公開された場での記事投稿にはたいそう気を遣ったし、また、好き管理人さんからのレス(のテンション)がたいそう気になったものである。
そうして私は、サイト運営の方法(方向性とでも言うべきか)までも、お気に入りサイトの模倣をすることで、それを是としてきたのだった。

私が初めてハマったそのジャンル(そしてそのカップリング)は、今でも相当数のサイトが日々の萌えを吐き出しており、キャラもしくはカップリングがらみの同盟、リング、参加型企画サイトなど、サイト同士の横の繋がりが当時からとても強かった。 リンクは当然相互。その相互先で、何かの記念のたびにDLF(ダウンロードフリー)にされる作品はありがたくいただき、自サイトの宝部屋に飾らなくてはならない。
企画サイトやリングの名簿で、単に並びが隣(もしくは前後)だったというだけで、それをきっかけに相互リンク、新たなお付き合いがまた始まる。

「相互リンクはお受けしておりません」と明記して、自サイトのリンクページは「Link」でなく「Bookmark」と銘打つなんておこがましい、どこの大手様かとヒンシュクを買うのが常だった。
リンク先管理人の日記は常にチェックし、サイトの更新がなければ日記ネタで掲示板に書き込み、なんてのもしょっちゅうだ。
日記や掲示板のレスには管理人の人柄があらわれるから、どうせ相互リンクでお付き合いしなくてはならないなら、なるべく温厚で常識的で気づかいのある人がいい。そんな理由で、例えば「作品はいいけど生理日記にはちょっとヒく」とかいうサイトには決して近寄らない。リンクされたら仕方ないが(お返しリンクがローカルルールなので)、自分からは絶対にリンクしない。 何しろ、「リンク=作品だけでなく管理人の人格とも向き合わなくてはならない」のだから。

……これまでの間に、私も数ジャンルのわらじを履いてみて気がついたが、こんな濃い人間関係ならぬサイト関係のあるジャンルは珍しいのではないか。
それも今だから言えることで、当時の私はジャンル内で浮かないよう、お気に入りサイトの管理人さん達がなさっているようにするしかなかったのだ。
その結果、リンクページは芋ヅル式に膨れ上がり、必ずしも自慢にはならない人様の作品が「Treasure」とか「宝箱」とかに積み重なっていく。自サイトは文章ばっかりなのに、サーバ使用量の半分を占める画像フォルダの中身はよそのお宅のリンクバナーとイラストだった、なんて時期もあった。

先述したとおり、私が初めにハマったこのカップリングはかなり大所帯だ。ジャンルサーチでは検索結果が4桁に届きそうな勢いだったりする。だから全部のサイトを巡ったわけでもない(つーか巡りきれない)ので、一概に「あのジャンルは」と言い切るのも乱暴かとは思うが、私の知る限り、あのジャンルではそういうお付き合いが普通だったのだ。
義理と義務感とのスパイラル。そんなサイト運営をしていて疲れないわけがない。
それでも、孵化したヒナが最初に見たものを親だと思う「刷り込み」のように、私は当時尊敬していた管理人さん達を倣い、彼女達と同じやり方で、初めてのサイトを運営していた。

自分のサイトなんだから、自分の好きなものだけに囲まれていたいじゃない。
リンクページはすなわち「あたしのブックマーク」なんだから、お気に入りサイトだけ並べればいいじゃない。
欲しくもないイラストを右クリックしてDLして、手間ヒマかけて自サイトに転載することないじゃない。
そんなふうに思えるようになった時、むしろそっちの方が普通じゃないかと目が覚めたようだった。

それでも実は、つい最近まで思い違いをしていたことがある。
それは私が「刷り込み」(笑)で学習した、「リンク=相手管理人とのお付き合い」という考えだ。

リンクされたら、当然その後は先方から新作の感想なり、日記へのリアクションなりをいただけるものと思っていた。私の場合、自分からリンクをするのは先方に相当熱を上げている状態なので、例えば日記で「風邪ひいた」と書かれていたら「大丈夫ですか、くれぐれもお大事に」と思ってしまい、思うだけでなくて拍手やメルフォからひと言入れてしまう。(粘着)
新作なんか更新されていようものなら、仮にそれが「あらら、前回の方が萌えたかも」なんて思ったとしても、やっぱり新作は嬉しいので短くても感想を残していく。
私にとって、「リンクする」というのはそういうお付き合いを始めることだった。

だから、向こうからリンクをしてきていながら、かれこれ2年も音沙汰なし、なんていう相互リンク先の某管理人がどういうつもりでいるのか私にはまったくわからなかった。
だってそれなら、わざわざ「自サイトからリンクをはる」という意味がない。「自分のパソコンにお気に入り登録」しておけば済む話ではないか。

ところが、「リンクしたのは作品を気に入ったからであって、管理人と付き合う気は毛頭ない」という考えもあるのだと、私はつい最近知ったのである。
管理人のプライバシーや萌え語りには興味がないから日記は読まない。
管理人と付き合う気がないから、新作は見るけど面倒なので足跡は残さない。
……なるほど、そうか。それなら、前述の某管理人が梨のつぶてなのにもうなずける。いや、梨のつぶてだと思っているのは私だけで、彼女にとってはそれがデフォルトだったかもしれないわけだ。

数年前、私が通い詰めていたサイトの管理人さんが何かの時に綴ってらした。
――「血の通ったリンクにしたい」
そうだそうだよね、と当時の私はアツく拳を握ったものだ。そして、そんな管理人さんの後ろ姿を追ってサイト運営していた私だが、もしかしたら根本的なところで間違っていたんじゃないかと……今さら己を顧みる今日この頃。

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