同人徒然

同人でのモヤモヤが募った時に「王様の耳はロバの耳」的な徒然を吐き出しています


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だからやっぱり壁はある
いつも更新を楽しみにしている「同人女三十路散歩」の夜沙様が、またしても興味深いエントリーを上げてくださった。
「漫画描きと小説書きの間の見えない壁」というタイトルのこちらは、ご自身の経験やアンケートの結果などから、「小説書き→漫画描きへのコンプレックスの方が多い」と綴ってらっしゃるものである。
もちろん「そうじゃない人もいる」と何度も念押しなさってはいるが、それでも結果として夜沙様は上記のように感じてらっしゃるわけだ。

こちらを拝読してまず抱いた感想は「意外」だった。なぜなら私自身は(文章しか書けない身だが)漫画を描かれる方に憧憬&尊敬の念は抱いても、コンプレックスは感じたことがないからだ。
自分はどうあがいても漫画なんて描けないことは、物心ついた時からすでにわかっていた。初めから壁の向こう側にあるものに、ねたみやひがみの感情が起きようはずもない。
極端な例え方をするならば、私にとってこの「壁」は、「あいつは男でいいなあ」と思うのに似ている。いいなあとは思うものの、男になれるわけがない。
私はそんな感覚だから、漫画描きさんに対してはコンプレックスを抱く次元ではなかったのだろう。

そうして上記の夜沙様のエントリーには、相当数のコメントが寄せられていた。
「漫画描きに挫折して、やむなく今は小説を書いている」という方々は、「小説書き→漫画描きへのコンプレックス」を認めてらした。確かにご自身にもそういう思いがおありなのだそうだ。
片や、漫画は描いたことがない小説書きの皆さんは、私同様、やはり漫画描きさんへのコンプレックスは感じない、と主張なさっている。
面白いことに、小説は書いたことのない漫画書きさんも、逆に小説書きへのコンプレックスはないそうなのだ。
夜沙様が何度も述べてらっしゃるように、「そうじゃない(=コンプレックスを抱かない)人もいる」証拠である。

ところがさらに「この話題はタブー」と綴ってらっしゃるのを立証するかのごとく、コメント群はだんだんと「漫画描きVS小説書き」の様相を呈してきた。こんなふうに話題になること自体、両者間には見えない壁があるのだとこれまた立証されている気がするのは私だけだろうか。「ああやっぱり」と夜沙様が苦笑なさっているのが目に浮かぶようだ。

そこで私は数年前のある事象を思い出した。
いつだったか、女性作家が専業主婦をこき下ろす著書を発表しマスコミで騒がれていた時期があった。
わざわざ、専業主婦しか見ないであろう平日昼間のテレビ番組に、働く主婦である著者を出演させ、これまた視聴者代表でスタジオに集った専業主婦たちと「討論」を交わすというもの。「働く主婦VS専業主婦」という、典型的な対立の(笑)パターンの一つだ。

互いの言い分は平行線を辿る一方で、両者の関係が良好になるわけでもない。そこには明らかに「壁」が存在しており、それを無視して壁に登ったり、壁を壊そうとするから「OR」ではなく「VS」になってしまうのだ。互いに互いを「そういう価値観もある」と思って、思うだけでは済まないものだろうか。
この件に限らず、我々女性はいつも対立しているように思えてならない。身近なサンプルがいないので、男性はどうなのかわからないが。 例えば、
「仕事に打ち込む女VS恋に生きる女」。
「既婚者VS未婚者」。
「ブランド志向VS個性重視」。
結婚すればしたで、先述のような「働く主婦VS専業主婦」。
子供が産まれれば「紙おむつVS布おむつ」。(笑)
例を挙げたらきりがない。

そもそもの動機や理由、環境や価値観が違うのに、「どちらがどう」だと言い張ること自体が徒労ではないか。今回の「漫画描きVS小説書き」も、その一例だろう。だからこそ夜沙様は「見えない壁がある」と綴ってらっしゃるのだ。
誰だって「アンタよりアタシの方が大変なのよ」と言われたら憮然とする。従って円満な人間関係を維持したいなら、たとえ自分が一番大変だと思っていても、それを口に出すべきではない。たとえ相手のほうがお気楽で簡単そうに見えても、彼女なりの苦労があるのだと察するほうが、余計な波風は立たないはずだ。
これは何も同人に限らず、仕事・地域での人間関係にも言えるだろう。

そんなわけで、夜沙様のおっしゃる「漫画描きと小説書きの間の見えない壁」は私も確かに感じている。でも私にとってその壁は、初めから堅牢かつ天高くそびえ立っているものであり、越えようとは思わない(思えない)ものだった。そのため「小説書き→漫画描きへのコンプレックスの方が多い」というくだりは意外だったが、漫画描きを「諦めて」小説を書いている方ならそういうこともあるのかもしれない。……と今回知った。
私などはむしろ、漫画描きを一度でも目指せた、という時点ですでに羨ましいのだが(笑)


11/11 14:09現在
私がチンタラ下書きをしているうちに(汗)、夜沙様がコメント群に対するまとめレスをなさっていた。
現時点では「漫画描きVS小説書き」という対立図式はもう展開されていないことを、追記しておく。

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