同人徒然

同人でのモヤモヤが募った時に「王様の耳はロバの耳」的な徒然を吐き出しています


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懺悔の時間
サイトを始めたばかりの頃は、カウンタが回るだけで嬉しかった。
当時、サイト管理人とのコミュニケーションツールは主に掲示板だったが、そこに1件でも感想の書き込みがあれば、勢いでもう一つ新作を書いてしまいそうなほど喜んだ。
そのうちナノピコサイトなりに常連さんがつき、更新のたびに何らかの反応をいただけるようになる。それはとてもありがたいことだ。
だがしかし、人の欲望とは上限を知らないと言うか、慣れとは恐ろしいと言うか。
私はやがて、「常連さんから感想をいただく」ことに不満を感じるようになってしまったのである。

常連さんはとても優しい。日記での萌え語りには必ず食いついてくれるし、うっかり「体調が悪い」とか「凹んでいる」とでも書こうものなら、見舞いや励ましの言葉をかけてくれる。
それぐらい優しいから、新作をアップしたら必ず感想をくれる。むろん、「萌えました」「泣けました」「続きが楽しみです」等々、プラスの感想のみ。

……この部分に、いつの頃からか私はモヤモヤしたものを感じるようになってしまった。
必ず誉めてくれる常連さん。必ず誉めてくれるから、作品の本当の出来は実はどうだったのか、結局わからずじまいだ。
だからと言って、批評めいたコメントをもらったら間違いなく凹むだろうに、まったく勝手なものである。
そうして私は、いつしか常連さんからの感想を社交辞令のように感じるようになってしまった。

そのうち常連さん達もサイトを開くようになり、今度はサイト管理人同士としてのおつきあいが始まる。そうなったらますます、先方からいただく感想は義理と義務の社交辞令としか思えない。
当時私のいたジャンルではサイト同士のつきあいがとても濃く、リンクは当然相互。新作がアップされていたら掲示板に感想を書き込み、書き込まれた方は日をあけずに先方の掲示板に何かしら書き込みに行く……といったことが暗黙のルールとしてまかりとおっていた。
「これのどこを誉めろと……」とキーボードに指を置いたまま途方に暮れるような作品まで、私は何度も礼賛の書き込みをしてきた。なんじゃこりゃ」とつぶやきながら「萌えました」とタイピング。社交辞令以外の何ものでもない。なんと不誠実な。そしてなんと不毛な。

今なら心からそう思うのだが、当時の自ジャンルではそれがローカルルールだったのだ。おそらく私がいただいた礼賛感想の中にも、同様のものがあったことだろう。
お気に入りサイトとしか相互リンクしない、本当に感銘を受けた作品にしか感想を寄せない人ももちろんいたが、彼女達は孤高の管理人(笑)として、自ジャンルでは変わり者扱いだった。
そんな特殊な土壌もあってか、私は常連さんからいただく感想にありがたみを感じなくなっていたのである。

そのかわり、初めての方からいただく感想が嬉しかった。「初めて感想を書き込む」ほどの原動力、つまりは「くあァァ、萌えた!」と作者に伝えたくなるほどのものが私の作品にあったのかもしれない、と思えたからだ。
もっとも、初めての方から感想をいただくなど、この数年間で両手にも満たない回数であることは言うまでもない……。

そうして幾度かのジャンル変更・追加を経て今に至る。
かつての常連さん達はほとんどがその後サイト管理人となった。そうでない常連さん達とは疎遠になった。中には携帯アドレスを交換するまでになり、常連さんでも管理人でもなく「オン友」としてお付き合いしている人もいる。……が、そうなったらなおさら、新作の本当の感想など望めない。携帯メールで「新作読んだよ☆ やーん、萌えたあ」で終わりさ(笑)
自身が、「(礼賛コメだけではなく)きちんとした批評が欲しい、マイナス部分も遠慮なく言ってほしい」と明言してこなかったせいも多分にあるだろう。明言してこなかったのは、批評めいたコメントをもらったら間違いなく凹むだろうことがわかっていたせいだ。
現在、サイト管理人に想いを伝える手段はメルフォや拍手がメインとなり、直メールや掲示板よりはよほど気楽だろうとは思うのだが、相も変わらずナノピコの我が家には今では社交辞令すら来ないのだった……。

そうして先日、元常連さんである某管理人からメールをいただいた。ジャンルが違ってしまったのでしばらく疎遠になってはいたが、未だに相互リンクをしている相手でもある。
メールの内容は彼女の近況と私への様子伺い、それから私の新作の感想。
うわ、ちゃんとした感想もらうのってすっげ久しぶり!
そう思った。しばらく前の私なら「ああ、また社交辞令か」とションボリしただろうに、今回はたとえそれが社交辞令だとしても、やっぱり嬉しいのだ。
「空腹は何よりの調味料」と言うが、つまりはそれに似た感覚だと自己分析してみた。感想コメントに飢えているせいで、社交辞令でも大喜び、というヤツだ。(切なすぎる)
失って気づく大切さ。大事なものは失くしてから初めて気づくんだね。社交辞令でもなんでも、感想もらえるのはありがたく嬉しかったんだ……!!

そんなことに今さら気づいて懺悔する、秋の一日。


以下はメルフォレスです。 コメントなしのパチパチも、ありがとうございました!!


・9/5 匿名様
>初めまして。同人サイトの運営に関して検索していたところ、野原様のブログに

お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。日にちが経ちすぎてしまって、何をコメントくださったのかお忘れかと思います。すみません。一方的にお返事させていただきますと(汗)
愚痴吐きばかりのブログですのに、楽しんでいただけて何よりです。身バレするので自サイトには繋げておりません。身バレしたら困るようなことばかり書いている…。
ですが自サイトにも興味を持ってくださって嬉しかったです。もしかしたら同ジャンルかもしれません(笑)

同人活動にしがらみがつきもの、というのは私もサイトを始めて初めて知った現実でした。今でこそ「オンでもオフでも人間づきあいは同じ」と認識されていますが、オンだけの繋がりなのにこんなしがらみ……と、当時は色々悩んだこともあります。
今はすっかり吹っ切れていますが!(引きこもっているとも言う)
ただ私の場合は、初めてのジャンルが強烈すぎた(笑)のかなとも思います。現に今のジャンルでは、ほとんどストレスを感じません。むしろ淡白なんじゃ……?(引きこもっているせいもある)
もちろん、「しがらみ」ではなく「人とのご縁」として、楽しくサイト運営をなさっているかたもたくさんいらっしゃるはずです。もし貴女がサイトを始められるのでしたら、同じ萌えを共有する者同士のご縁を楽しめたらいいですね。
かく言う私は、淘汰されたご縁(笑)を大事にしていきたいです。

・10/28 てけ様
クラフト系の創作!! 素敵です、私はおよそ「ものを創る」ということとは無縁の人生なので憧れます。あ、私もホモ文だけは創れるか……orz

ブログサイトをお持ちなのですね、再びのオタク界へようこそ(笑)
私の経験談はもしかしたら濃い方なのかもしれない、と最近思うようになりました。そのジャンルでは、今でも脈々とローカルルールが受け継がれているわけですけども……(いりもしないお宝とか/笑)
そんな私の愚痴吐きでも、ご参考になれば嬉しいです。
内輪の世界に深く踏み込まない……てけ様の今のスタンスが、長く同人を楽しむ術なのではないかと思います。現に、今の私がそういう状況にあります。どうしても前ジャンルと比べてしまうのですが、はやり今のほうが居心地が良いです。リアルでの人間関係でも言えることで、「深入りは禁物」ということでしょうか。

私も萌えの続く限りは、オタクライフを楽しんでいきたいです。そして私の文章にもお言葉をいただき、とても嬉しかったです。一応字書きとして、下書き・推敲はホモ文同様に(笑)やっていますので、お褒めいただくとますます木に登る次第です。こちらこそ、ありがとうございました!

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